海外旅行に行ったとき、
ホテルで「水道水は飲まないでくださいね」って言われたことないですか?
ホテルの部屋にはペットボトルの水が用意されていて、歯みがきもその水で、という案内が出ることもあります。
一方、日本では蛇口をひねれば、そのまま水を飲めるのが当たり前です。
同じ「水道水」なのに、なぜここまで違いがあるのでしょうか?
水道水をそのまま飲める国って実は少ない
世界全体で見ると、蛇口の水をそのまま飲める国は、意外と少ないんです。
多くの国では、
・煮沸してから使う
・飲料用はペットボトルの水を使う
・歯みがきもミネラルウォーターを使う
といった対応が勧められることがあります。
これは国や地域ごとの環境や事情が違うからなのです。

水源や環境の違いが大きい
海外では、国土が広かったり、乾燥した地域が多かったりして、水源の確保が難しい国もあります。
そのうえ、川や湖の環境、配管の状態などが地域ごとに異なるため、水の質に差が出やすいこともあります。
そのため、生活には使えても、飲み水としては別に用意する、という考え方が一般的になっている地域もあります。
日本の水道水は、考え方が少し違う
日本の水道水は、最初から
「飲むことを前提にした水」として管理されています。

日本の水道水は法律に基づいて、
水質の基準が決められており、定期的に検査が行われています。
そのため、日本ではほぼ全国どこでも、蛇口から出た水をそのまま飲める環境が保たれています。
世界的に見ても限られた国で見られる特徴です。
水の「硬さ」も大きな違い
海外と日本の水道水の違いとして、よく知られているのが水の硬さです。
日本は雨が多く、山が多い地形のため、水が地面の中に長くとどまりません。
その結果、ミネラル分が少ない「軟水」が多くなります。

一方、ヨーロッパなどでは石灰質の地層が多く、地下を流れる間にミネラルが溶け込み、「硬水」になりやすい地域があります。
硬水は日本ではあまりなじみがないため、味にクセを感じたり、飲み慣れずにお腹がゆるくなることもあります。
日本の水道水で、においを感じる理由
日本の水道水は、安心して使えるように消毒されています。
その消毒に使われているのが塩素です。
この塩素のにおいを、カルキ臭として感じることがあります。
季節や水温の変化により、同じ水でもにおいの感じ方に差が出ることがあります。

「安全」と「飲みやすさ」は別の話
日本の水道水は、安全性という点では高い水準で管理されています。
しかし、
「においが気になる」
「味が合わない気がする」
と感じる人がいるのも事実です。
これは、水そのものの問題というよりも、人の感じ方や好みによる部分が大きく、工夫次第では味の印象が変わることもあります。
まとめ
普段あまり意識しない水道水ですが、海外と日本の水道水の違いに目を向けると、当たり前のように使えている環境がいかに整っているのかが分かります。
蛇口をひねれば水が使えるという日常は、実はとても特別なことなのかもしれません。
参考元
・札幌市水道局「水質に関する相談」https://www.city.sapporo.jp/suido/overview/suishitu/topics/soudan.html
・茨城県企業局「残留塩素とは」
https://www.kigyou.pref.ibaraki.jp/page/page000093.html
・仙台市水道局「水道水の消毒について」
https://www.suidou.city.sendai.jp/nx_html/06-madoguchi/06-201-3.html
・京都市上下水道局「残留塩素について」
https://www.city.kyoto.lg.jp/suido/page/0000157870.html