「なぜか夏の水はおいしくない気がする……」
「冬の水はそのままでも飲みやすいかも……」
そんなふうに感じたことはありませんか?
毎日当たり前のように飲んでいる水ですが、季節によって味の感じ方が変わることがあります。
生活に大きな支障があるわけではありませんが、毎日飲む水だからこそ、小さな違いでも気になりますよね。
では、本当に夏と冬で水の味は変わるのでしょうか?
今回は、なぜ夏と冬で水の味は変わるのかを、わかりやすくご紹介します。
夏と冬で水の味が変わると感じる理由
一番大きな理由は水温です。
水は冷たいほど味やにおいを、感じにくくなります。
反対に、ぬるくなると、塩素のにおいなどを感じやすくなります。
また、水がおいしく感じやすい温度は、10〜15℃前後といわれています。
さらに、神奈川県のホームページでは、厚生省(現・厚生労働省)の研究会で示された「おいしい水の要件」をもとに、水温は20℃以下が望ましいと紹介されています。
冬は蛇口から出る水が一桁台になる地域もあり、そのまま飲んでも後味が残りにくく、のどごしが良く感じられます。
夏は水道管の中の水が20℃以上になることもあり、ぬるくなり、においを感じやすくなります。
もちろん、水質が悪くなっているわけではなく、水温の違いによって味の印象が変わって感じられるためです。
水の味は何で決まる?
水は無味に思えますが、実際にはいくつかの要素で味の印象が決まります。
主に関係しているのは、水温、残留塩素、そしてミネラルの量です。

水温
前述した通り、水の味は、温度の影響を強く受けます。
冷たい水は、においやクセを感じにくくなります。
ぬるい水は、においや風味を感じやすくなります。
夏に水がおいしくないと感じやすいのは、この影響が大きいと考えられます。
残留塩素
水道水には、消毒のために残留塩素が含まれています。
これは安全のために必要なものですが、残留塩素には特有のにおいがあります。
このにおいは、水温が高くなると感じやすくなる傾向があります。
そのため、同じ水でも季節によって味の印象が変わります。

ミネラル(硬度)
水に含まれるカルシウムやマグネシウムの量は「硬度」と呼ばれ、味にも影響します。
日本の水は軟水が多く、口当たりがやわらかいのが特徴です。
反対に硬度が高くなると、やや重く飲みづらい印象になります。
水道水の硬度も夏と冬で変わる!?
水の味を左右する要素のひとつである硬度ですが、硬度は季節や水源の状況によって、わずかに変わることがあります。
たとえば、雨が多い時期は川の水が増えます。水の量が増えると、ミネラルの濃さが少し薄まることがあります。
反対に、雨が少ない時期や地下水の割合が増える地域では、硬度がやや上がることもあります。
もちろん、これらの変化は基準の範囲内であり、水道水はきちんと管理されていますので、急に硬水になるということはありません。

まとめ
夏と冬で水の味が違うと感じるのは、水温や残留塩素などが影響しています。
水の味の印象が季節によって変わる理由を知っていると、これまで気づかなかった違いにも目が向きますね。
そうした小さな変化を感じ取るのも、日々の楽しみのひとつになってくるのではないでしょうか。
もし水の味が気になる場合は、いくつかの工夫で飲みやすくすることができます。
次回は、家庭でできる水道水を飲みやすくなる方法をご紹介します。